”かの有名な○○○が降るラストシーンは、賛否両論あるが、見事な余韻!”
今年日本公開の最新作『ザ・マスター』が大絶賛されたポール・トーマス・アンダーソン監督・脚本、ジェレミー・ブラックマン、トム・クルーズ、ジョン・C・ライリーなど出演の1999年の作品。ロサンゼルスのマグノリア・ストリート周辺に住む全く関わりのない12人の物語を、それぞれに淡々としたタッチで描いた群像劇。不思議な糸に操られて大きな一つの物語に結び付けられていく。エイミー・マンが手掛けた劇中音楽も秀逸!P...
View Article”不条理な作品には不条理なラストが...。原作を読むと納得できる?”
フランツ・カフカの小説「城」を、オーストリアの鬼才監督ミヒャエル・ハネケが1991年に映像化したテレビ映画。測量士のkが、仕事を依頼された城に向けて歩を進めるも、一向に着く気配がない...。主人公のKは「善き人の為のソナタ」の故ウルリッヒ・ミューエが演じている。テレビ映画の割には非常に長く、しかもあまり何も起こらない。ハネケの挑戦は、歴史に残る作家の作品に対しても、非常に挑発的なのだ。...
View Article”壮絶な個性のキャラクターによる衝撃的な内容だが、ラストには賛否が。”
ジョエル&イーサンのコーエン兄弟が、コーマック・マッカーシーの原作『血と暴力の国』を映画化した2007年の作品。主演はトミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン。緊迫観と恐怖感を描きながら、ある種の温度を感じさせる映像感覚はコーエン兄弟の諸作の中でも出色。テキサスの乾いた空気と、ギラギラした空の描き方が素晴らしい!麻薬密売に絡んだ大金を横取りした男が非情な殺し屋に追われる。一...
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